リップル(XRP)が重要な抵抗線で揺れる中、SECとの和解交渉が進展の兆し

暗号資産リップル(XRP)は今週、重要なテクニカル抵抗線で揺れる展開となりました。ビットコイン(BTC)やその他の主要アルトコインが足踏み状態にある中、XRPは木曜日に$2.10で取引され、今月の最安値から30%以上の上昇を記録しました。価格の回復は、米国証券取引委員会(SEC)とリップル社が60日間の一時停止措置に合意し、和解に向けた協議に入ったという報道を受けたものです。

今回の裁判所の判断は市場の予測通りで、投資家やアナリストの間では穏やかな反応が見られました。SECは最近、CoinbaseやUniswapなどの企業への訴訟を取り下げるなど、仮想通貨業界への姿勢を軟化させています。リップル社のCEO、ブラッド・ガーリングハウス氏は、SWIFTに代わる高速かつ低コストな送金手段としてリップルを位置づけることが最終目標だと述べました。

技術的な観点から見ると、XRPが今後上昇トレンドに入る可能性が指摘されています。特に、3月6日以降一度も上回っていない50日移動平均線を超えることが鍵となります。さらに、1月6日以降の高値を結んだ下降トレンドラインや、ヘッドアンドショルダーズパターンの「肩」に当たる$2.90を突破すれば、年初来高値の$3.40への上昇も視野に入ります。ただし、$1.9035のネックラインを割ると、強気シナリオは無効となる可能性があります。