バイナンス、Worldpayと提携しApple Pay・Google Payで仮想通貨購入が可能に
世界最大級の仮想通貨取引所であるバイナンス(Binance)は、決済処理大手のWorldpayと提携し、Apple PayおよびGoogle Payを利用した仮想通貨購入を可能にする新たなフィアット・オンランプ機能を発表しました。これにより、ユーザーはこれまで以上にスムーズに仮想通貨を取得できるようになり、仮想通貨へのアクセスがより身近になります。この発表は、バイナンスが「ユーザーのニーズに合わせたWeb3の普及」を目指す取り組みの一環であり、単なる技術的アップデート以上の意味を持つとされています。
今回の統合は、特にクレジットカードの普及率が低く、モバイル決済の浸透が進んでいる地域で大きな影響を持つと期待されています。バイナンスは2022年にもApple PayとGoogle Payを活用したカード決済を導入していましたが、当時は地域やデバイスに関する制限が課題となっていました。今回のWorldpayとの提携により、これらの制限を克服し、より広範なユーザーにサービスを提供できるようになります。
一方、Worldpayは今回の提携を通じて仮想通貨市場への参入をさらに強化しています。同社は2024年にステーブルコインで13億ドル以上の取引を処理しており、ブロックチェーン上でのトランザクションを検証する「バリデーター」としての役割も模索中です。アジア太平洋地域のWeb3および暗号通貨担当責任者であるSanchit Mall氏は、「エコシステムの根幹から関わることが我々の目標だ」と述べており、今後の展開に注目が集まっています。